【試乗記】XC10 パッソ

XC10パッソに乗ってきました。
エンジンは1000cc、ノイジーな愛嬌を振りまいてくれる車です。

スマートキーが備わっているタイプでしたのでポケットに鍵を入れておけば一切出すことなく車を扱うことが出来ます。鍵を開けるのもドアノブのボタンを一押し、発進は鍵を出さずにイグニッションをひねるだけ。非常にこの機能は便利ですね。ちょい乗りが多くなるコンパクトカーではあって損は無い装備と言えるでしょう。

ドアを開けて乗り込むと、そこには旧車によくあったベンチシート。実はベンチシートは私の好みで、使い勝手もなかなか良いんです。自分の体をホールドするには到底役不足ですが、車のコンパクトさを考えればセンターコンソールよりベンチシートのほうがはるかに効率的だと思いますよ。

シートに左足を上げて運転することも出来ますし、コラムシフトなので助手席の人と密着することも可能です。助手席側をぎりぎりに止めたとしても、簡単に運転席側から降りることだって出来るのです。

ロールの神様?

実はこの車、足回りがかなりふにゃふにゃで制限速度内でもとんでもないロールが発生します。カーブを曲がるたびにドライブレコーダーの録画音が鳴るぐらいといえばわかるでしょうか?

ドライブレコーダーって大きな衝撃や傾きを検地した時に自動録画になるんです。まぁ、それぐらい凄いロールなわけですよ。ちょっと想像してみてください。恐ろしいロールに加えホールド感のまったくないシート、この組み合わせでロールしながら路面の段差にかかれば恐ろしいことこの上なしです。

曲がりながら段差に入る→サスペンションが伸びた後かなり縮む→平坦になってから砲丸投げのようにグワッと加速度的に戻る。このようなサスの動きをされると、凄い勢いで車が路面から弾かれるんです。それによってとんでもないところで振られてしまいます。う~ん、わかります?(;・∀・)

走りとか

実際運転して感じましたが一定の速度をキープしようと思っていてもアクセルペダルが軽すぎて踏みすぎてしまいます。お陰で足がつりそうに・・・。ですがコレは顧客ターゲットの違いかもしれません。おそらく女性ならこのぐらいのほうが簡単に扱うことが出来るのでしょう。

因みにブレーキも軽いですが踏んだ分だけちゃんと効き、その中である程度コントロール出来るので問題ありません。そんなふにゃアクセル、ふにゃサスペンションのコンパクトカーですが侮るなかれ、平地限定で案外スピードでます。しかも、スタートダッシュしてくれます。

1000CCのエンジンはコンパクトボディーのおまけぐらいしかないので本当に非力ですが、ボディが軽いので意外に気持ちよくドライブ出来ます。ただ、坂道ではガンガンにアクセルを踏み、加速ではノイジーなサウンドを聞かせてくれます。遮音性なんて微塵も感じさせられない。なんたって全てプラスチックで、コストダウンしています!ってのが見え見えの内装になっています。

結果、アクセルを踏む量が多くなるので燃費はおのずと悪くなります。平均燃費を表示させてくれますが14から15とライバル車に遅れをとっています。燃費計は恥ずかしいのでビニールテープでも張っておきましょう。

最近のコンパクトカー全般にいえるのかもしれませんが意外に横幅があります。おそらく横幅はぎりぎり5ナンバーで、長さを短く抑えているのでしょうか。

特にゆったりと街中をちょい乗りしている分には必要十分な機能ですが、遠出をしたり山道を走ったりというのは苦手だと思います。特に足回りが弱いので山道に入ると同乗者が酔ってしまうかもしれません。もし、少しでもその部分を改善したいというのであれば、パッソレーシーというちょっと味付けを変えたモデルがあるのでそちらにした方が無難かもしれません。(1300ccのレーシーはスタビがあるので、走りは期待できそうです)

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