【試乗記】GDJ150Wプラド

今回は珍しく新しい車両の登場です。

今、クリーンディーゼルで話題の ランドクルーザープラド(ディーゼル)GDJ150Wに試乗してきました。 ※試乗は販売店の周りを走るルートなので、距離としてはそれほど走っていません。

ファン待望といってもいい今回のディーゼルは、ベンツなどで導入されているアドブルーといわれる尿素を使用することで日本のディーゼル規制をクリアしたエンジンとなっております。高圧縮で高トルクを維持したこのエンジンの出来栄えは如何に!

エクステリア

前期型のトヨタ「ラッシュ」をそのまま大きくしたようなデザインから一転、グリルやライト形状をごっそり変えて押し出し感が圧倒的に強くなりました。120系から採用されている縦フィングリルも、牙かっ!っと突っ込みを入れたくなるぐらいに立派なものになってしまいましたね。個人的には幅広感が出る横フィンの方が好みなんですけれど。

一方、リア側はおとなし目の印象。最近のトヨタ車で見られるプリウスα風でしょう か。リアワイパーがスポイラーに隠れるようになっているので、よりスッキリとした感じになっています。ただ、リアの横開きドアは相変わらず使いにくそう。無段階で開くといっても跳ね上げ式の方が屋根にもなるので利便性は高いです。でも、この高さで跳ね上げられたら閉められなくなる可能性は高いでしょうね。

私はランクルやアウトランダーの様な上下に分割を希望します。因みにガラス部分は上に開くことが可能なので、出し入れはこちらを使用することが多くなるのではないでしょうか。ま、トノカバー閉めてしまうと使えない気も・・・。

フロントとリアの説明をしましたが、個人的には横から見た姿がお気に入りです。フェンダー部分の膨らみも強く、凹凸がクロカン車ならではの迫力を醸し出しています。あと、細かい点ですがヘッドライトとリアランプにランドクルーザーというロゴが入っています。200系にもついていたと思いますが、ランクルに対するトヨタのプライドでしょうか。

インテリア

今回試乗したグレードはTZ-Gでしかも50万以上もするナビがついている最上位モデルです。そのため、シートは本革、サンルーフやコンソールクーラーなんてのまでついているフルオプション状態の完全高級車。

TZ-Gのみで510万。ナビなどのオプションを加えると600~700万円近くなります。正直これならランクル200を・・・なんて思ってしまいますけれど、同じようなオプションつけたら桁が変わってしまうかもしれません。

内装自体はよくできているのですが、最低でも400万近い値段がする車なので下位グレードでもウレタンや木目プリントなしのプラスチック素材を使うのではなく、本革や木目を使ってほしいところです。スバルの価格帯でも本革ステアリングですからチャチすぎます。

ダッシュボードのデザインも角ばって、そそり立つ様なデザインで、ちょっと昔な感じがぬぐえません。ま~この部分にはトヨタも苦労しているとは思います。高級感ならランクル200。泥臭い感じならFJや再販70。都会派ならハリアー。プラドのポジションをどこに取るのかが非常に難しいですからね。

走りなど

 エンジンをかけるとディーゼルならでは子気味いい音が聞こえてきます。ディーラーマンの話では大分静かになったということなのですが、私自身が乗用車のディーゼルが初めてなのでわかりません。五月蠅いわけでは決してありませんが、静かではないでしょう。

乗り込んでも、そこそこ音はしますがちょっとした乗用車よりかは小さいかもしれません。まぁ、車の趣旨が違うので同価格帯の乗用車とは比べないようにします。

実際に車道に出て走ってみると、ディーゼルならではの音が聞こえてきます。ディーラーマンが静かになったんですと言っても、ガソリンエンジンを乗ってきた私にとっては意外と聞こえる・・・と感じました。ただ、コンパクトカーなどのように高回転で唸るようなノイジーな感じではなく、落ち着いた音が聞こえてくるので思いの外不快ではありません。

営業トークでディーゼル好きはもっと聞こえたほうが良いって言うんですなんて言っていましたが、聞こえなくていいですよ。そんな意見に胡坐かかないでくださいね。(今はディーゼル音を聞きながら走るのが好きです。愛車なので)

話がそれましたが、さすがに車重が2トンを超える車なのでディーゼルといえども加速はもっさり。電スロ(大っ嫌い)の調整で抑えている部分もあると思いますが、普段とのギャップが大きく「早く出ろ!」と感じる部分も正直ありました。

ですが、走ってしまえば完全に普通の車と変わりません。流れに乗っていくだけでなく、ブレーキもしっかりと効いてくれます。もちろん車高が高いのでノーズダイブやロールもすることはしますが、ひどくて乗ってられないようなレベルでは全くありません。ロールもうまく抑えられているのではないでしょうか。昔のデリカなんて浮いているのか?と思うぐらいフワフワだったのに時代の進化は凄いです。

坂道ですが、全然なかったので試したというレベルの物ではありません。そんな中でも少しの上り坂があったのですが、そこはキックダウンとかアクセルをガッツリ踏むといった様なことはなく難なくクリアしました。

運転して思ったのは、どちらかというとトラック(2t)を運転しているような気分になります。もちろんトラックと比べれば快適性能や乗り心地など雲泥の差ですが、アイポイントや心地いいディーゼルサウンドがそうさせているのかもしれません。

ボディなのかフレームなのかわかりませんが、剛性感も抜群でとりあえず強いという言葉がぴったりの車ではないでしょうか。小回りではありませんが、取り回しはそれほど苦にならないレベルでしょう。

さらに、このディーゼルの恩恵は軽油&リッター10を超える燃費でしょうか。2トンを超える車重でリッター10はかなり低燃費な方です。しかも日本では価格の安い軽油なので、さらにお得。私自身この手の車が欲しかった時に燃費&ガソリン代がネックだったので、ちょっと欲しい誘惑にかられているぐらいです。それではこの辺で(^.^)/~~~

コメント

タイトルとURLをコピーしました