【試乗記】GG2インプレッサスポーツワゴン1.5i

今回はなつかしいインプレッサワゴンGG2型1.5iのインプレッションです。

一口にインプレッサワゴンと言ってもWRXなどと同様に丸目の前期から、涙目の中期、鷹目の後期までほとんどフェイスリフトで乗り切った息の長いモデルでして、細かく分類すると沢山のバリエーションが存在します。そんな中で、今回のは中期の涙目の紹介です。

エクステリア

驚いたのがエンジンとボンネットの低さ。私の車高を下げたフォレスターと並べてもインプレッサワゴンのほうが低いんじゃないの?というぐらいの低さでした。
スポイラーもないタイプでしたのでツルッとしたリアで思いの外、綺麗なデザイン。
テールランプが一部クリアで古臭い感じが出なかったためかもしれませんね。

ただ、年式が年式なのでヘッドライトは黄ばみ始めていますが、こればかりはどうしようもありません。中古で買う方は磨くことを前提でどうぞ。

インテリア

この時代のスバル車は全部この内装?と思わせるぐらい私のSGフォレスターとそっくりなインパネです。スバルお得意の押したら出てくるドリンクホルダーがついていますが、フォレスターの縦型タイプと比べるとギミックが雑いですね。フォレスター(確か前期・中期まで)ですとゆっくりとスローで出てくるのですが、このインプのドリンクホルダーはガシャ!って感じに引き出す感じになっています。

さて、薄いスペースに飛び出すドリンクホルダーとカードケースがあるのですが、もう少しドンリンクホルダーを小さくして、左右ともドリンクホルダーになれば・・・なんて今更ながら思いました。特に書くようなすごい内装ではなく、いたってシンプルで必要最低限な内装なのですが、一ついい点があります。

それはダッシュボードが今流行のカチカチの安っぽいプラスティックではなく、少し柔らかいクッション性のある合皮みたいなものを使っているという所。それによってパーツの角が取れ、柔らかい雰囲気が全体にできますので、無機質な室内でもどことなく高級感が漂います。私が乗っていたC35ローレルもこの様なインパネ素材だったと思うのですが、今はプラスティックばかりです。コストカットなのかわかりませんが、残念でなりません。

室内の大きさは5ナンバーなのでそこそこです(決して狭くはない)が、ラゲッジルームが大きいのと、リアシートが倒せるので利便性は抜群です。

走り

このインプレッサワゴンはFF、1.5リッター、MTなので大した期待はしていなかったのですが、意外と楽しいじゃないですか。ターボのパンチも、2000ccのトルク感もないですが、その分回せるので楽しく感じます。しかも、燃料レギュラーで燃費も15キロぐらい走るので経済的。

車体の低さと車重の軽さも相まってコーナーリングもサクッとノーズが入ってくれます。何回か左右に振ったのですが剛性不足といいますか、不安になるような動きはありませんでしたよ。しかも、音はちゃんとスバル水平対向をアピールしてきます。外で聞いているとなかなかイイサウンドなのですが、室内はいたって静か。

乗り心地も今のコンパクトにあるフワフワな感じではなく、シャキッと抑えるところは抑えていて悪くありません。

さすがに1.5リッターなので急な坂道は苦手です。MTなのでギア下げて難なく登れますが、ATではちょっときついだろうなと想像できます。ですのでMTがやはりおススメになってきますね。

総評としては、安く・燃費良く・沢山荷物が積める。そしてプラスアルファとしてちょっと走りが楽しい車を求める方にはぴったりではないでしょうか。

中古車価格も丸目から鷹目までかなりお買い得な価格になってきています。年式が古いものでも走行距離が低めの個体が意外に多いので気に入れば買いだと思いますよ。

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