「ワイドトレッドスペーサー」って?
ホイールスペーサよりももっと外にホイールを出したい!ってときに使うのがワイドトレッドスペーサーです。出幅も結構選べるので私自身も愛用していましたが、危険性もあるのでそれも含めてお話ししたいと思います。
ホイールスペーサーとの違い
ホイールスペーサーは単純にホイールとハブの間に挟む板でしたが、ワイドトレッドスペーサー(以下ワイトレ)はそれ自身にハブボルトのような物がついており、
車体のハブボルトでワイトレを固定→ワイトレのボルトでホイールを固定
というように、それぞれを固定するのでスペーサーよりも安全にかつ厚みを増すことを可能にしたパーツとなります。
ワイトレでできる事
純正ホイール(海外純正など)や、社外ホイールでもジャストのサイズがなかった場合に、ワイトレを使うことで狙った位置にホイールを持ってくることができます。ホイールスペーサーであれば最大でも5mm程度しか出幅がありませんが、ワイトレの場合は20㎝であっても外に出すことが可能になるので、ドレスアップの幅を大きく広げてくれる商品ですね。
また、ワイドトレッド化により車が安定、サスの動きも良くなり乗り心地もアップする等、見た目だけでなく機能的にも効果があったりします。(バネ下重量が増加するのでその点は注意です)
ワイトレで注意する点
うすい物は注意
ホイールスペーサーは薄い方が安全でしたが、ワイトレに関しては薄すぎるものは危険になります。というのも、ワイトレについているボルトでホイールを支えるので、厚みが少ないとボルトを支える部分の強度に不安が生じます。
また、うすい場合は車体側のハブボルトがワイトレから外に飛び出すので、付けるホイールの内側にハブボルトの逃げがないと干渉して付けれなくなってしまいます。特に純正ホイールを使用される方は注意した方が良い部分だと思います。(ハブボルトをカットする強者もいます)
増し締め必須
ホイールスペーサー同様、金属同士の馴染みや伸びが生じるので定期的な増し締めが必要になります。ただ、ホイールスペーサーと違ってホイールを外さないと、中のナットが締められないため手間がかかります。ですが、重要部品となりますのでしっかりと管理するようにしましょう。
できればハブリングがある物を
ハブリングがないワイトレだと、ボルトのみでホイールを支えるので不安が生じます。また、センターがずれることによるブレも出やすいので、できればハブリングがあるタイプや、後からハブリングをつけるなどの対応をしてください。
安価な物は注意
やはり自分の命だけでなく人の命にかかわる部分のパーツなので、安価だという理由だけで製品を選んではいけません。最近では保安基準適合品も出ていますし、国産でしっかりとした部品を作られているメーカーもありますのでそういった所から探した方が賢明かもしれません。
恐らく2枚一組で一万円以上するものが多いですが、安全に金を掛けていると思いましょう。
スペーサーとの併用は厳禁
これは知らずにやってしまっている人もいると思いますが、ワイトレとホイールスペーサーとの併用は絶対にやってはいけません。ボルトに想定以上のテンションがかかり破断の危険性があります。特に若い時は別に大丈夫だろうと思ってやってしまいがちですが、何かあってから後悔しても遅いので絶対にやめて下さい。
まとめ
色々書きましたが、しっかりとした製品選び、増し締め等の管理をしっかりし、ちゃんとした使い方をすればドレスアップの幅を大きく広げてくれるいいパーツです。私自身、愛用していました。
恐らくあるあるだとは思いますが、この手の商品は様々なサイズを買っていつの間にか、どんなサイズのホイールが来ても面合わせができるぐらい手元にあったりします。なかなか便利な製品なのでしっかりと良いものを選んで取り付けましょう。それではこの辺で(^^)/~~~
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