【150プラド】木製オリジナルシフトノブを制作【DIY】
150プラドのシフトノブは下の部分にシフトブーツのプラスチックパーツがはまり込む部分が作られています。そのため、社外のシフトノブを取り付けるとシフトブーツが遊んでしまったりと、かっちり収めたい人にとっては少し不満が残ることになります。私自身は特に気にならないのですが、せっかくだから作ってみようということで、自作でのシフトノブ制作をしてみたいと思います。
シフトノブを剥く
今回はシフトブーツのプラスチックパーツをはめ込む部分が必要になるので、中古のシフトノブを購入して、それから芯を取り出そうと思います。前期と中期ではめ込む部分の形状が少し違うのですが、どっちでも使えますので安い方を購入しましょう。外側の部分も使わないので汚くても大丈夫です。(もちろん自分の車に付いているノブを使ってもらっても結構です)
ドナーとなるシフトノブを用意したらアボカドを剥く要領で周りのゴムをカットしていきます。カッターナイフでスルスルと切れるので特に苦労する部分はないのですが、意外と力を入れているのとゴムとシフトノブが噛み合うように付いているので怪我だけは注意してください。
そうすると綺麗なシフトノブのむき身が完成します。
芯を作る
白い部分が取り除けたら、ここからシフトの棒が入る部分だけ取り出します。というのも、私が持っているドリルが18mmしかないので、この直径に入れるためにギリギリまでカットします。もっと太いドリルを持っている方はもう少し大雑把でも大丈夫です。
まずは大まかにピラニア鋸で周りの部分をカットしていきます。
つぎにカッターナイフで切れ込みを入れ、その切れ込みに沿ってニッパーでカットしていきます。
これを繰り返すとトウモロコシの芯の様なシフトノブの芯が取り出せます。
上記の写真ではシフトノブの下部(左側)にプラスチックの出っ張りがありますが、これはシフトノブの中に入ってしまう部分(下の写真)でしたので後でカットしておきます。その際に、シフトブーツのプラスチックパーツが当たってストッパーになる部分がありますので、そこは確認して残すようにしておきます。
すりこぎシフト
次は実際に握ることになるシフトノブの形状を決めていきます。初めはすりこぎのような丸くて細い部分から太い部分になっているような物を探していたのですが、細いものしか売っていなかったので断念しました。
実際、様々な形状の木を見てみましたが、触れば触るほど純正のシフトノブが良く出来た形状ということがわかりましたので、これに近いものを探します。
因みに、下の写真のように売り場で太さを確認しているととっても変な目で見られるのでご注意ください。
シフトのベースは角材に
結果、シフトのベースは45mm角の角材にしました。大きさが純正に近いことと、円柱形の材料は値段がとっても高かったので安く手に入るこの材にしました。
形状を作る
まずは長さを決めます。先程も書いたとおり、純正のシフトノブが良く出来ていましたので純正と同じ長さの約9センチの長さに決め切り出します。
その後、シフトの芯が入る中心を出すため対角線を引き、その交点を中心としておきます。
次に、下部の形状を純正のようにすぼめていくのでその部分をマーキングしていきます。
このいびつな円に対して、面の真ん中ぐらいからすぼまっていく様なデザインにしていきます。薄く斜めにカットする必要があるので、頑張って鋸で切りましょう。
ある程度、大まかなカットが出来たらカンナで形状を整えていきます。本当は万力があると固定が楽なんですが、そういう利器は持ち合わせていないので、クランプを2つ使って万力の代わりをしました。
同時に角も少しカンナで落としておくと丸い形にしやすくなります。ここまでやれば200番~600番ぐらいの紙やすりを使ってどんどん形状を作っていきます。想像以上に削れますし、手触りが良くなっていくのでとっても楽しく作業できました。
形状が出来たら芯が入る部分の穴あけに入ります。本当は形状を作る前に穴あけをしておくのが正解だと思うのですが、その点では失敗しました。せっかく作ったシフトノブに傷を入れないよう最新の注意を払いながら大胆に穴あけをしましょう。
ただ穴を開けただけでは芯にある出っ張りが引っかかってしまうので、その部分を切り欠いておきます。本来は小学校以来使ったことのない彫刻刀を使用すると簡単なのですが、もちろん無いのでマイナスドライバーとカッターナイフでなんとか切り欠きを入れました。
ここまでこればシフトノブの形状としては完成となります。
ワトコオイルで着色
このままでもさわり心地がいいのですが、使う環境が酷なので昔使う予定で放置していたワトコオイルで仕上げようと思います。説明書には刷毛でたっぷりと塗り込むと書いてありましたが、刷毛なんて無いのでウエスに浸して塗っていきます。
ワトコオイルを塗って湿っている間にヤスリがけをするときれいに仕上がるということなので、600番のヤスリをかけておきます。
シーラントで固定
ワトコを塗ってから一日放置しましたが、まだまだ乾く様子はありません。乾くまで待ってもいいのですが、固定してからシーラントが固まるのにも日数が必要ですので同時に施工していこうと思います。本当はボンドも併用する予定だったんですが、シーラントでも十分固定できそうだったのでボンドの使用はやめました。
シーラントの中に芯を入れたらずれないようにクランプで固定し、一週間程度放置しておきます。その間にシーラントも、ワトコも乾くので一石二鳥ですね。
完成!
乾燥が完了したら車にとりつけて完成となります。
見た目はめちゃくちゃカントリーぽくてカッコよくなりました。ただ、まだまだ角棒感があって握り心地は角が当たる感じがしています。もうちょっと丸みを帯びるようにするか、前の部分だけ握りやすいように形状をアレンジするといいかもしれません。
因みに制作段階で気づいていたのですが、少し木を削りすぎてプラスチックのパーツが若干はみ出しています。
今回この作業をしてみて感じたのは純正シフトノブの形状が想像以上に使いやすいということ。社外のシフトノブも形状を考えていると思いますが、純正も形状としては負けていない、そして私の自作したシフトノブはどちらにも及んでいないと思います。
単なる自己マンではありますが、もし世界で一つのオリジナルシフトノブを作ってみたいという方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。自分の手の中でシフトノブが出来上がっていく経験はかなりテンションが上がると思います。それではこの辺で(^^)/~~~
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