【コラム】サイドブレーキの種類

サイドブレーキの種類

ワイヤー式サイドブレーキ

これから紹介する三種類は、ワイヤー式と言って後輪のブレーキとサイドレバーやサイドペダルをワイヤーで物理的につなぎブレーキを掛ける機構です。自転車のブレーキと仕組みとしてはよく似ていますね。

メリットとしては以下に出てくる電磁式と違って物理的にブレーキと繋ぐため、電子的なトラブルが発生した際も最後の手段としてブレーキを掛けることができます。ただ、最近ではスペースの制約やデザインの関係で高級車に関しては電磁式が使われるようになってきています。

レバー式サイドブレーキ

従来からある最も主流のサイドブレーキです。主に運転席の左側にニョキっとレバーが飛び出しているアレですね。見た目やスペースの関係でAT車では足踏み式に変わりつつありますが、ドリフトを始めスポーツ走行する方にとってはこちらの機構が気に入られています(MTは仕組み的にレバー式がほとんど)

足踏み式サイドブレーキ(手で解除)

従来のレバー式と機構自体は同じですが、レバーではなくブレーキペダルの左にあるサイドブレーキペダルを踏んでサイドブレーキをかける仕組みです。足踏み式はブレーキペダルの左にもう一つペダルを作る必要があることからMT車に採用はされていません。さらにその仕組の中で、サイドブレーキの解除をハンドル左のレバーで行うのがこちらです。8代目クラウンに乗った時にこの機構がついていて、カッコいいなと当時は思っていました(C35ローレルもこれでした)

レバー式と機構は同じなので制動力等は変わりませんが、足で踏むことが出来るので力の弱い女性などには向いているかもしれません。また、AT車でドリフトする際も手動解除レバーの部分に消しゴムなどの引っかかる物を挟んでおけば常に解除の状態になるので、足で踏み込んできっかけを作ることができます。場合によってはレバー式よりも簡単にサイドを引けるかもしれません。

足踏み式サイドブレーキ(足で解除)

こちらは上記の手で解除する機構ではなく、足で解除するタイプのサイドブレーキです。サイドブレーキペダルと一回踏むとサイドブレーキが効き、もう一度踏むと解除される仕組みです。

こちらも手で解除するタイプと同様に足で操作するので力の弱い女性に向いているということから、コンパクトカーやミニバンでの採用が多くなっています。特に手で解除するタイプに比べてペダル一つで操作できるので、どちらかというと現在はこちらが主流になっているかもしれません。

ただ、AT車でスポーツ走行をする際にこのタイプだとサイドが引きにくいです。というのも、サイドブレーキペダルを二回連続で踏む必要があるのでサイド引きをするような走り方には向いていないと思います。

電磁式サイドブレーキ

こちらはワイヤー式のサイドブレーキと違って、手元のスイッチを押すことで電子的にサイドブレーキを掛ける機構です。主に高級車に採用され、コンソール周りをスッキリとしたデザインにしたり、スペースを有効活用したりする目的で導入されています。

BMWなどは手でスイッチを押したりする必要がありますが、レクサスなどはパーキングに入れると勝手にサイドブレーキがかかり、発進(Dレンジ?)すると勝手に解除されるようになっています。電子的なものなのでトラブル時のリスクが若干ありますが、今後はもっと増えてくることが予想されます。因みに、サイドを引くようなスポーツ走行には残念ながら向きません。

最後に

こうやって見るとAT車のサイドブレーキはどんどん高級化っぽくなっていますね。AT自体は反応の向上やパドルシフト、ブリッピング機能などのスポーツ走行に向けての機能向上が見られるのに、サイドブレーキはその逆の流れになっているのはちょっと面白いですね。それではこの辺で(^^)/~~~

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