【コラム】本当に怖い冷却水漏れの話

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謎の異音・・・

ある日、親が車から異音がするんだけれどという相談を受けました。話を聞いてみると走っていようがアイドリングで止まっていようがカラカラと金属的な音がするんだと。止まっているときにも鳴るという事は走行に関する駆動系ではないのかな~なんて思いながら夜も遅かったので、次の日必ずディーラーに行くようアドバイスをしてこの日は終わりました。

衝撃の結果

次の日、早速ディーラーに入庫してみると結果は冷却水漏れによるオーバーヒート。リザーバータンクが空っぽになるどころかオイルまで食っているような状態でした。よくエンジンがロックしなかったねと言われるぐらいの状態で、正直、ラジエーターを治しても100%完治するのか、それともオーバーヒートの影響がどこかに出ているのかわからないという状態になってしまいました。

冷却水漏れって気づく?

私の経験上、冷却水漏れってかなり気が付きにくいと思います。私のフォレスターはオートバックスでオイル交換するときに気が付きましたし、他のBMWやクラウンなどの冷却水漏れも、偶然下に垂れているのを気が付いたからこそ早期に発見できただけです。車に特に興味がない人が異変に気が付くにはちょっと難易度が高いと思います。

因みにクーラント漏れの症状としては

  1. 物理的に下にクーラントが垂れている:今のご時世、乗る前に車の下や周りをチェックする人は皆無なので、余程垂れていない限り気が付かいと思います。
  2. ボンネットからの湯気:これはよく言われますが、実際のところ噴いていても気が付きません。走行中は風でかき消されますし、停止中も水蒸気がモワーっと吹き上げるわけではないので、よほど気をつけていないと分からないのではないでしょうか。
  3. 冷却水特有の甘い匂い:ディーラーの方はすぐに分かったようですが、窓を閉めてヒーターやクーラーをかけていると気がつきません。特にそういう臭いを知らないのであればなおさらですよね。
  4. エンジンチェックランプ(水温ランプ):水温ランプが点灯したらオーバーヒートですが、ここまで来れば気が付く方も多いのではないでしょうか。ただ、私の親のように車に全く関心が無いと見落とす場合もあるようです。
  5. 異音:カラカラとかカンカンとか金属音がするわけですが、クーラント漏れによるオーバーヒートかどうか分からなくても、何か異常が生じていることは感じ取れるレベルです。

このような感じで、早期で漏れを発見できる方は車好きでよく車を見ている方だと思われます。3.4の症状になったらすぐに車を停めて、JAFなりディーラーなりに連絡を入れてピックアップしてもらうのがベストでしょう。一応、冷却水の追加で走れることが多いのですが、よく分からないのであればお勧めしません。

そこまでしてなぜ走れた

オーバーヒートを起こし、オイル食いぐらいまで進行すると、本来であればエンジンがロックしてしまう(エンスト)など、危険な状態になります。その可能性があったにも関わらず帰宅して、しかもディーラーまで走れたのはどうしてでしょうか。

考えられるのは冬の気温です。この現象が起きたのは気温の低い冬でしたのでエンジンの温度が限界までは上がらなかったのではないでしょうか。というのもオーバーヒートを起こしたにもかかわらず、冷却水を追加して走ってみると異音も消え普通に走りました(他の部分は不明)ので、一応は要因の一つであったと思います。

原因自体は古くなったパイプの亀裂や、ラジエーターのアッパータンクの破損など珍しい症状ではありませんが、実際気付かずにどんどん走ってしまうとエンジン自体を壊してしまい、結果廃車になってしまうというパターンもありえる症状です。

もしお乗りの車で、「あれ、ちょっといつもと違うな」と感じた場合は、しっかりと整備工場やディーラーでチェックしてもらい万全の状態にすることが愛車を長くのる秘訣だと思います。それでは楽しい自動車ライフを(^.^)/~~~

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