【コラム】消えゆく古き良き高級車像

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ここ最近の高級車と十数年ほど前の高級車を比べると結構な違いがあります。

今の高級車を見てみると、それはもうクーペスタイルを用いたスタイリッシュかつ今にも走り出しそうな躍動感に溢れるデザインになっていますよね。内装に関しても金属質やカーボンといったちょっとレーシーでクールな雰囲気を醸し出しています。

一方、数年前の高級車といえばセルシオなどを見てもらえば判るように、躍動感というよりはどっしりとそこに佇んでいるような面持ちです。所謂、ザ・セダンの理想形とでもいいましょうか。もちろん内装も木目をあしらった温もりのあるデザインを採用していますね。

過去数年の日本の自動車作りを見ていると大抵は欧州の流れにのっとっています。おそらく、この躍動感溢れるデザインになっているのも欧州車からの流れに違いないでしょう。

日本人が和室や畳から洋室やフローリングへと主体が変わったように、さらには草の生える庭からコンクリート固めのスペースへと変わったように、さらにさらに箪笥や押入れからウォークインクローゼットへと変化したように車も欧米化の一途を辿っているのです。

いまや高級車は日本の落ち着いた雰囲気ではなく、欧米のアクティブな流れにおされているのでしょう。祇園の町に停めてある姿が良い高級車から、颯爽と高速道路やワインディングロードを流す動きのある高級車へと変化しました。

それでも私はたとえフェイクであろうと温もりのある木目が好きです。どっしりと落ち着いた高級車が良いのです。長いフードにしっかりと主張するトランク。切り上げたようなテールではなく尻下がりの落ち着いたデザイン。高級車は高級車であってスポーツカーではない。

古き良き高級車の感じも、どこか残して欲しいものですね。

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