【新車】16代目新型クラウン誕生!伝統を捨てた新たな姿とは・・・【名車】
ついに新型クラウンが発表となりました。発表前はSUVに変わるなんて言われていましたが、ふたを開けてみればなんと4車種の発表。早速見ていきましょう!
世界基準&四車種展開
今回、新型クラウンを語るにあたって外せない大きなポイントが二つあります。それが
- 世界展開
- 四車種展開
となります。
というのも、クラウンというのはほぼ日本国内での専売のような車種となっており、日本国内で使いやすい高級車としての地位を確立してきました。しかしながら、この16代目からは世界戦略車としての新たなスタートを切ることになり、それに伴って今までのクラウンとはまた違った変化をしていくことになります。
さらに、これまでと大きく異なるのは四車種の展開であること。今までもベースの車が同じでステーションワゴンやスポーツモデルなどはありましたが、今回は全く違う形での四車種展開となります。どちらかというと、今までのカローラのような展開を想像されるとわかりやすいかもしれません。廉価版のカローラシリーズ、高級版のクラウンシリーズでしょうか。
因みに今回展開される予定の四車種は
- クロスオーバー
- スポーツ
- セダン
- エステート
となっております。今回の発表ではクロスオーバーのみ詳細が出されたので、スポーツ・セダン・エステートに関しては発表され次第加筆する形とします。
クラウン クロスオーバー
エクステリア&サイズ
デザインに関しては賛否両論ありますが、個人的にはう~んという感じ。特にリアが一段下がったようなデザインになっているのですが、これが違和感満載なんです。ただ、これも見慣れてくると普通になるんでしょう。
これとは別にモデリスタなどのエアロをつけたバージョンがあるのですが、こちらは角度によってかなりカッコよく見えるので、やはり実車を見ない限りはデザインの可否は判断できないと思います。
次にサイズですが
全長 | 4930mm |
全幅 | 1840mm |
全高 | 1540mm |
となっております。
ここで注目してもらいたいのが全幅。今までのクラウンは他車の大型化が進む中、日本で走りやすい全幅1800mm以下をずっとキープしてきました。しかし、今回から世界戦略車へと変化したためサイズも大型化し全幅1840mmとなりました。あまり大きな変化に感じられないかもしれませんが、今までのクラウンの流れを考えると、かなり大きな変化、過去からの脱却というメッセージだと感じました。
インテリア
インテリアはクラウンらしい高級感があるデザインだと思います。一見レクサスに似たインテリアとも感じましたが、ちょっとチープさがあるのもクラウンっぽいかなと(笑)これは決して悪い意味ではなく、レクサスのようにちょっと敷居の高い、ちょっと落ち着かないレベルの高級車ではなくて、ちょうど落ち着くことができる、居心地のいいレベルの高級感ではないでしょうか。
もちろん、トヨタを代表する高級車になりますので、安全機能や自動パーキングを始めとする安全装備もしっかり揃っているので心配無用。特に今回導入された三席独立エアコンは魅力的ですよ。運転席と助手席それぞれ温度設定できるエアコンはありましたが、それに加えてリアシートも独立して温度設定ができます。もう社長の体温に合わせて車内の温度を合わせる必要はありません。リアの社長には冷風をガンガン当てておきましょう。
走り
今回のクラウンクロスオーバーには二つのエンジンが用意されています。まず一つ目は
- 2.5L ハイブリッドエンジン
です。こちらは186ps、22.5kgfを発揮するエンジンで、数値的には控えめですが必要十分な性能ではないでしょうか。また燃費が22.4kmともう一つのエンジンに比べて良いので、速さを求めないのであればこちらがベストな選択になるのではないでしょうか。因みにこちらのATは無段階変速になりますのでご注意ください。
そしてもう一つが
- 2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッド
です。こちらは272ps、46.9kgfとかなりハイパワーモデルで走りが好きなユーザーさんには受ける気がします。一方で燃費が15.7kmと2.5Lに比べて低くなるので、経済性を求める方には合わないのかもしれません。ATは6速ATでモードセレクトで楽しむことができるようです。
次に駆動方法ですが、従来のFRではなく、今回のクラウンクロスオーバーに関してはすべて4WDとなっています。恐らくハイブリッドとの相性がいいからだとは思いますが、個人的には日産のアリアを相手として設定しているような気もします・・・。
価格
そして気になる価格ですが、435万円~640万円となっております。これに関してはトヨタ頑張ったなと評価してもいいのではないでしょうか。昨今モデルチェンジで50万や100万など新車価格が高騰していく中で、入り口として435万を設定したのは流石と言えるでしょう(やっぱりアリアを意識して・・・)
クラウン スポーツ
次に紹介するのはスポーツです。詳しいな要は不明ですが、デザインはSUVにも見えなくはありません。リアのデザインは結構私好みでポルシェのマカンを思い出させます。スポーツと聞くとレクサスのRXのようなモデルを想像しますが、おそらくは足回りやパワーの部分でスポーツと銘打っているのだと思います。
クラウン セダン
こちらはセダンになります。個人的にベストオブセダンと感じている170系クラウンに比べると似ても似つかないデザインになっています。15代目でもCピラー?の角度が気になりましたが、ついにトランクの部分までハッチを伸ばすスタイルになりましたね。最近の欧州車はこのスタイルが増えてきているので流れとしては間違っていませんが、セダンというよりかはスポーツバックのような感じでしょうか。
クラウン エステート
久々にエステートの復活です。知らない人も増えてきたと思いますが、今までクラウンにはエステートというステーションワゴンが設定されていました。私自身170系クラウンのエステートにはボルボのような水平基調で伸びやかかつ高級な雰囲気を感じて購入を迷ったこともあります。
ただ、今回のエステートはステーションワゴンというよりかは、どちらかというとSUV、ハリアーのような感じを受けました。まぁ、時代を考えると仕方ないことでもあります。
まとめ
今回の車種展開を見て感じたのはセダン以外すべてSUVじゃないかと。当然、世界的にSUVブームですしセダンやステーションワゴンが売れない状況を考えると致し方ないのでしょう。
また、カローラのように車種展開を増やし、既存のネームバリューを生かして四車種世界展開を選択したのも国内市場の頭打ち、いや縮小化があるからでしょう。今後国内でクラウンの名が衰退していくのであれば、そのネームバリューがある間に世界展開させて一気に浸透させるのは間違いではありません。全幅の大型化からも対象市場の変化が読み取れるのではないでしょうか。
もしかすると従来のクラウンファンからは否定の声があがるかもしれません。ただ、落ち着いた高級車だった170系クラウンからドライバビリティに思いっきりかじを切ったゼロクラウンも成功しているので、今回のこの大きな起点も失敗の可能性は低いのではないでしょうか。それがトヨタのマーケティング力ですよね。
正直、大きな変化過ぎて追い付いていない私がいますが、個人的にスポーツのホットハッチ感が気になっています。他の車種に比べて流麗なデザインのまとまりも良くきれいな部類だと思うので、これはこれで楽しみですね。それではこの辺で(^^)/~~~
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