【資格】約1ヵ月で簿記2級に合格した勉強方法

【資格】約1ヵ月で簿記2級に合格した勉強方法

意外と難しいと言われている日商簿記2級に、約1か月で合格したのでその勉強方法を共有していきたいと思います。再現性が高い部分もありますので、是非とも自分に合う部分をピックアップしていただけたら幸いです。

今回は独学ではない。

いつもなら独学で勉強するとこですが、今回は資格予備校を利用しました。その理由としては

  1. 一度、資格予備校の効率性を体験したかった。
  2. 必ず取る必要があったので、保険が欲しかった。

ということです。

1.の理由として、「独学は非効率」というのが本当かどうかを試したかったという事です。私は独学でしか資格を取得していないので、資格予備校の効率性はどの程度なのか?というのを試したかったのです。

ただ、私が独学をする理由の一つに、高い受講料がかかるから・・・という部分があるのですが、今回使用したスタディングはキャンペーンで\16,000程度。

簿記で有名なパブロフの商業・工業簿記テキストと問題集を購入すると¥8,000近くかかるので、価格差を考えると経験として出せるなと判断しました。これが\160,000と\80,000の価格差なら絶対に資格予備校は利用しません(笑)

2.の理由として、今までの資格は特に長期間取得できなくても実生活に支障はなかったのですが、今回は取得しないと次に進めない状況でしたので、確実性を高めるために資格予備校を利用しました。

実際にかかった期間

ここで私が実際にかかった期間を紹介しておきます。

  1. 2月25日スタディングに申し込み
  2. 3月30日にCBTで一度受験(不合格)
  3. 4月14日にCBTで合格

という流れです。期間としては1カ月半ぐらいかかっていますが、4月1日から4月13日までが簿記テストの休止期間で受けることが出来なかったので期間が伸びてしまいました。ただ、その結果、さらに勉強する時間が取れたので良かったのかもしれません。

簿記の予備知識

予備知識の有無で合格難易度が大きく変わるので、そちらも整理しておきましょう。私の場合は約8年前に中小企業診断士を取得しており、その際に簿記3級のテキストと簿記2級(商業)のテキストは買って読んでいました。ただ、どれだけの知識があったかというと

  • 借方貸方ではなく、右が出ていくもの、左が入ってくるものというザックリした覚え方
  • 売上、仕入、現金、売掛、買掛はしってた
  • 簿記3級取得者なら知っている仕入、繰越、繰越、仕入などはさっぱり意味不

という、簿記3級ですら絶対に受からないレベルからの、いきなり2級受験です。

合格への道筋

資格試験に限らずですが、受かるためには必ず合格までのプロセスを考える必要があります。闇雲に勉強しても合格しませんし、それこそ独学は非効率なんて言われてしまいます。

簿記に関しては法律を覚えるといったことは必要がなく、どちらかというと数学の公式を覚えてそれに合わせて計算していく感じなので、インプットよりはアウトプットの比重をぐっと上げて手に覚えさせる方が効率よく合格に向かえます。

そのため、スタートはとにかくインプットを行い、あとはずっと問題を解き続けるという方法で進めていこうと思います。

1回目受験までの勉強方法

まずはスタディングにある講義を順番に受けていきます。スタディングの特徴として金額が安い代わりに紙媒体でのテキストが一切ない(自分で印刷すればある)ので、ノートに適時メモを取りながら受講しました。後で読み返すと思いそこそこ丁寧に書きましたが、後で見直すときは講義を動画で見ながらネットテキストを閲覧するので、書いて記憶に残すレベルで十分です。私はほとんど書いたノートは見ませんでした。

スタディングはカテゴリーが細かく分かれており隙間時間で勉強しやすいだけでなく、そのカテゴリーに合わせて問題も用意されています。すなわち、○○の講義→○○の問題、△△の講義→△△の問題といった細かいインプットアウトプットをくり返すことが出来ます。これは今までの独学での経験からも有効な方法なので、是非とも取り入れて勉強していきましょう(パブロフもこのシステム)

この方法で2月25日から3月9日までの13日間で商業簿記・工業簿記の講義と対応する問題すべてを終えました。1.5倍速で講義を聞いていたので、なかなかの早さですね。ただ、知識の定着度としては極めて低いので、ここからアウトプットで知識を定着させていきます。

アウトプットに関しては実戦力UPテストというのが用意され、講義でやった範囲の実践的な問題が商業簿記4冊、工業簿記3冊用意されています。私の場合はすべてコピーして解きましたが、解答用紙だけコピーして問題は画面でもOKでしょう。CBT対策にもなります。

さらに実際の問題と同じ形式の検定対策模試というのも6冊用意されており、これらをすべて3周しました。1周目はほとんどできませんが、2周目になるとちょっと出来るようになります、3周目になるともうちょっと出来るようになります。

これは簿記の不思議なところなんですが、何度やってもどんどんできるように・・・はならないんですよね。完璧に理解しないと辻褄が合わなくなるので、これが難しいたる所以なのかもしれません。市販の問題集でもやり方は同じですので、とにかくアウトプットを重視していきましょう。

本来ならもう少し完璧にしてからテストに挑むのが正しいのですが、今回は休止期間があるので不完全ではありますが1度目の受験を3月30日に決めました。

実は決めたといっても私が決めたのではなくその日しか空いていなかったのです。というのもテストセンターはそれほど広くなく、さらに簿記以外の受験者もいる(就活の時期だし)ので、一杯で3月の予約が取れなかったのです。ただ、次の日にもう一度確認するとキャンセルが出たのか一席空いていたので滑り込んだというのが実情です。皆さんも受験される場合は、早めに予約しておくことをお勧めします。

撃沈した1度目のテスト

3周しても60%ぐらいしか取れていなかったので、当然合格することはできませんよね。

ただ、この受験によって課題が明確になってきました。まず一つ目の課題は商業簿記の仕訳です。第1問は商業簿記の仕訳なんですが、これが5問中1問しか合っていません。これは簿記3級の知識が欠落しているからだとは思いますが、もしこれが満点だったら合格していたと考えると早急に手を打つ必要があります。

次に第5問の工業簿記です。実は、私は工業簿記を得意としている・・・と思っていたのですが、CVP分析の「標準」の出し方が曖昧なことが判明しました。工業簿記は1問外すと軒並みアウトな場合が多いので、さらに問題を解いて知識を定着させる必要がありそうです。

一方で第4問は満点。商業簿記の第2問、第3問も手ごたえが薄い中健闘したかと思います。初めての受験で時間も結構ギリギリでしたが、課題が明確になったので受けてよかったです。

2度目の受験に向けて

次の受験はすぐに申し込んだので4月14日に決定しました。私のモットーは

決めた教材と一蓮托生

なので、他の問題集に浮気することなく、スタディングの実戦力UPテストと検定対策模試を更に3周しました。その結果、足し間違いや拾い上げ違いの間違い以外では外さないレベルにまで持ってこれました。

ただ、スタディングの解説ではわかりにくい部分があったので、別でパブロフの商業簿記テキストだけ購入し、辞書代わりに使いました。特にアップストリームの未実現利益などは、スタディングではさっと解説されており理解に苦しみましたので、パブロフに助けてもらいました。仕訳も併せて勉強することが出来、良書だと思います。

2度目の受験

はい、合格しました。1度目の課題を完全に克服。第1問、第4問は満点ですし、他の部分に関しても悪くないかなといった感じです。パソコンで「採点」ボタンを押す前に少しだけ祈りましたけどね(誰にだよ!)

実際の勉強時間

よく、資格試験ではどれぐらい勉強時間が必要なるかという、非常に無意味な数字が指標として出されますが、今回はスタディングにデータがあったのでそれを書いてみようと思います。

まず、講義と対応問題(初期のインプット&アウトプット)ですが、27時間06分。実戦力アップテストと検定対策模試はデータがないのですが、120時間程度はやっているのではと思います。合わせると約150時間。まずまずの早さで合格にたどり着けたのではないでしょうか。

アドバイス

まず仕訳は満点だ。

まずは仕訳で満点を取れるようにしましょう。というのも、

  1. 全ての基礎
  2. 時間がかからない
  3. 配点が高い

からです。簿記=仕訳と言っていいほど仕訳は簿記の基本です。第2問、第3問も結局は仕訳を書いて解いていく必要があるので、ここがあやふやで合格に近づけることは絶対にありません。しかも、仕訳問題は第2問、第3問のように長い文章から沢山の仕分けをする必要がなくすぐに答えが引き出せます。

さらに配点が高いおまけ付。第2問、第3問の細かい数値の場合、一つ当たり2点の配点になりますが、仕分けであれば1問4点ももらえます。すなわち、第1問の商業簿記仕分け(5問)と、第4問前半の工業簿記仕分け(3問)を確実に解くと32点もゲットできます。

これを取らない手はないでしょう!

工業簿記で点数を稼ぐ

工業簿記を苦手とする人もいるようですが、私の場合は得点源にすべきだと考えます。というのも、範囲が広くバリエーションが豊富な商業簿記に比べて、工業簿記は出題される範囲がある程度決まっているからです。

仕訳を意識していく商業簿記に対して、工業簿記は流れを意識すると良いかもしれません。お金が材料になり、材料が製造間接費になり、仕掛品となり、最終的に製品になる。

(材料)(現金)

(製造間接費)(材料)

(仕掛品)(製造間接費)

(材料)(仕掛品)

といった具合です。あとはボックス図や直材、加工費、CVP分析などのグラフや図を使った解法を学べばそれほど難易度は高くないです。

因みに、仕訳と工業簿記で60点あるので、50点ぐらい取っておくと商業簿記で大失敗しても合格できます。私は1、4、5、2、3という順番で工業簿記を先に解きました。

よく使う仕訳は覚える

何度も問題を解いていくとよく使う仕訳が出てきます。その場合は、それをそのまま覚えておくのも一つの手だと思います。よくある例としては商業簿記の定番「しーくりくりしー」ですよね。それにプラスして棚卸減耗損、商品評価損が定番として聞かれます。

(仕入)(繰越)

(繰越)(仕入)

(棚卸減耗損)(繰越)

(商品評価損)(繰越)

(仕入)(棚卸減耗損)

(仕入)(商品評価損)

※売上原価参入の場合

また、アップストリームの未実現利益の場合は「げんしょうもっちり」で覚えました。

(売上原価)(商品)

(非支配株主持分)(非支配株主利益)

あとは、子会社化によりのれんであったりとパターンは様々ですが、覚えておけば出し忘れ等の間違いも少なくなります。

資格予備校を使ってみたメリット

やはり効率的ですね(笑)市販の参考書を利用した場合、範囲を網羅しようと出る確率が低い物まで載っていたりしますが、資格予備校の場合はそういうのが省かれており最短距離で合格に向かえるようになっています。ただ、一方でその様に上手に出にくいところを省いている参考書が手に入るのであれば資格予備校を使うメリットは小さくなると思います。

また、合格への道順が明確に示されているのも時短になります。私は合格への道順を考えながら試行錯誤をするのも好きなのですが、それが苦手な方は独学には向かないので資格予備校を利用した方がいいと思います。というのも、使うテキストの選定から勉強方法まで独学ではすべて自分で決める必要があるためです。そういった部分の費用ももしかすると入っているのかもしれませんね。

資格予備校を使ってみたデメリット

やはり金額でしょう。どうやっても人件費や広告宣伝費を考えれば独学より高くなってしまいます。それ以外の部分では特に独学と比べてデメリットを感じることは無かったので好きな方を選べばいいのではないでしょうか。ただ、テキストの場合は二千円も出せば新しいものが購入できますが、資格予備校の場合は、合わない先生がいるリスクもあるので注意が必要です。事前に、口コミサイトや体験授業などで確認しておいた方が良い部分でしょう。

スタディングはどうだった?

スタディングの良い所としては倍速再生ができます。講義は女性の先生が行いますが、話すスピードが少し遅いので、私は1.5倍速にして聞いていました。また、カテゴリーが細かく分けられており、一つの単元が長くても40分なので隙間時間で勉強できます。さらに進捗度が%や数値で表示されるので妙にやる気になっちゃったりします。

授業の質については正直なところ可も無く不可も無くだと思います。特に先生の講義ではなく、スタディングが用意している教材によるのだと思いますが、重要な部分の説明がかなりあっさりしている場合があり、私の様な初学者だと理解に苦しむ部分が何か所かありました。そのためパブロフを購入したわけですが、これでは取得までのコストが上がるので賢明とはいえませんよね。

一方でテストの解説をしている男の先生は当たりだと思います。解説のプリントに書いてある解き方よりも、より確実で早く、そして解りやすい方法を話してくれるので良かったです。

結局は、合う合わないの問題かと思いますが、一応はスタディングの内容だけで十分合格圏内に入ります。安いから・・・ってことは無いでしょう。一方で説明が薄い部分もありますので、そういった部分はネットから無料の情報を探すなどの必要はあるかもしれません。(他社は質問ができるところもある)

という訳で、私の体験記はこの辺で(^^)/~~~

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