ディーゼルエンジンのアドブルーって?

ディーゼルエンジンのアドブルーって?

アドブルーとは

私が乗っている150プラドはクリーンディーゼルといって環境にも配慮したディーゼルエンジンが搭載されています。昔のディーゼルを知っている方なら黒煙をもくもく吐き出しながら走っているイメージがあるかと思いますが、そうならないように今のディーゼルには様々な装置が付いており、その中の一つにアドブルーといわれるものを使用する装置があるのです。今回、アドブルーの交換表示が出ましたので少しこういった装置についてお話しておきたいと思います。

実際に作業した様子は【150プラド】アドブルーの交換方法【クリーンディーゼル】を御覧ください。

ディーゼルエンジンから出る物質

ディーゼルエンジンから出る物質は主に二つあります。

一つ目がPM(粒子状物質)で、二つ目が酸性雨の原因ともなるNOx(窒素酸化物)と呼ばれるものです。実はこの二つはトレードオフの関係にあり、エンジンの燃焼温度を高めるとPMが減少しNoxが増加、一方でエンジンの燃焼温度を下げるとPMが増加しNOxが減少するという非常に処理に困る状態になるわけです。それを解決するのがクリーンディーゼルに搭載されている浄化装置なわけですね。

一つ目のPMに関してはフィルターに吸着させ高温で焼ききる方法をとっています。クリーンディーゼルの車にはDPF再生というボタンや自動再生の機能がついており、定期的に燃料を使って意図的に燃焼させています。実際に作動時に車に乗っていると音や回転数上昇、周りへの熱気、燃費の悪化などを感じることができます。

二つ目のNOxは尿素CRSシステムという装置を使って排除します。この装置はアンモニアと窒素酸化物を化学反応させ窒素と水に変える仕組みなのですが、アンモニア自体は有毒で危険ということで、アドブルーという安定したアンモニア水を利用しているわけです。そして、走れば走るほどこのアドブルーが減少するので補充する必要が出てくるのです。

どれぐらいで交換表示が出るの?

150プラドの場合は約15000キロ程度で表示が出るらしいですが、私の場合はもうちょっと走ってから表示されましたので個体差があると思います。表示が出ると残り2000キロからカウントダウンされ、最終的には始動不能となるようです。なんとしても交換しなければならない仕組みとなっていますね。

地味に驚く表示

アドブルーの警告自体は2000キロもの猶予があるのであわてる必要は無いのですが、表示されると非常に驚きます。というのも運転中にいきなりセンターディスプレイに「アドブルー減少」という表示が出て、さらにメーター部分に黄色い給油(アドブルー)ランプが点くのでエンジントラブルか!?なんて思ってしまいました。しかも、説明の文字が小さいので運転中に表示されると読んでしまいがちになり非常に危険です。この部分はちょっと改良してくれればなと感じますね。

以上が今回の記事となります。アドブルーの交換方法は別の記事になっていますので、良かったらそちらも参照してください。それではこの辺でバイバイ

 

コメント

  1. […] クリーンディーゼルから出る物質や浄化装置の簡単な話はディーゼルエンジンのアドブルーって?の記事を御覧ください。 […]

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