見通しの良い道での出会い頭事故
360度の田園風景でも起きる出会い頭事故
都会ではまず無いと思いますが、田舎に住んでいると見渡す限りの田園風景というのが存在します。本当に360度見渡す限りの田園風景でその中に碁盤の目の様に道路が通っているのです。こういった一見他車がはっきりと見え事故なんて起こりそうにない状況で、実は出会い頭事故が多発したりしています。しかも、特に見晴らしの良いお昼の時間帯に起きているのです。
事故の仕組みとは
この出会い頭事故の原因は主にAピラーの死角によって引き起こされます。わかりやすいように図を用意しました。
今、青と赤の車が交差点に向かって進行しています。双方の車は前方に対し45度の角度が死角になっており、図の状態では相手の車が見えていない状況になります(実際の角度は車によって変わります)
もし、このまま両車が同じ速度で走行し、お互いに45度の死角に入ったまま交差点に突入したらどうなるでしょうか?恐らく、ほぼノーブレーキで出会い頭事故を起こす可能性が高いでしょう。これが見晴らしの良い状態での出会い頭事故の仕組みです。
実際にはもっと複数の要因が重なり合っておきますが、仕組みとしては同じことです。
事故を防ぐには
こういった事故をなくすにはとにかく死角を作らないことが大切です。最近の車はAピラーが細くなったり、窓がついていたりと工夫はされていますが、ピラーが存在する以上完ぺきではありません。そのため
- 交差点で減速することで他車との速度差を作ると同時に、進入時の安全も確保する。
- Aピラーの死角に対して覗き込むなど視点をずらすことで死角を減少させる。
といったことが必要になります。私のプラドはお世辞にもAピラーが細いとは言えないので、こういう道を走行する際は実際に体を前後に動かしてAピラーの向こう側を確認するようにしています。
もし、旅行などで広大な田園風景等が広がるのどかな田舎に遊びに来る際は、その見晴らしの良さに見とれるだけでなく、死角の存在を認識して注意していただければと思います。それではこの辺で(^^)/~~~
動画で見る
コメント