【コラム】中古車高騰を招く25年ルールとは?

中古車高騰を招く25年ルールとは?

25年ルールはアメリカの法律

実はよく言われる25年ルールというのはアメリカに限った法律です。イギリスなんかだと15年ルールというのがありますが、日本の中古車を高騰させるだけの大きなマーケットとなっているので25年ルールが大きな話題となっているわけです。とりわけ北米での日本車ブームが凄まじく、これによって日本の中古車が高騰していると言われています。

25年ルールってどんな法律?

アメリカでは原則右ハンドル車の輸入が禁止されています。日本であればアメ車ディーラー、並行輸入や逆輸入など左ハンドルの車を国内で乗ることに何の問題もありませんが、アメリカではこの25年ルールによって、日本だけで販売されている車をアメリカで乗ることが出来なくなっています。

しかし、生産から25年経過するとクラシックカーや骨董品として堂々と輸入をしアメリカ国内で運転することが出来るのです。しかも、ただ輸入できるだけでなく安全面等の基準もかなり緩和されるので、日本からの輸入に拍車をかけているのです。

25年前は国産スポーツカーの黄金期

特にこの25年ルールが適用される1995年(現2020)前後というのは国産スポーツカーの黄金期と言っていい時期だと思います。例えばこの25年ルールが適用になる車というとスカイラインR32,33、ランエボ1,2,3、DC2インテグラ、NSX、シルビアS13,14、インプ、スープラなどです。この面々を見ると、今でも心が躍ろような車達であることが分かると思います。

なぜ人気?ずっと続くの?

とりわけ北米ではワイルドスピードなどの影響もあってか非常に日本のスポーツカーがブームになっています。そのため、こちらに向けた輸出が非常に盛んになっているようですね。ただ、ブームと言うのはいつか去る物ですので、もしかすると数年たったら国産スポーツカーのブームも終わっているかもしれません。一部のコレクターは集め続けると思いますが、輸出される台数時代はグッと少なくなる恐れがあります。

弊害とメリット

この北米での日本車ブームと25年ルールによって2000年以前の国産スポーツカーの中古価格が格段に上昇しています。しかも、人気の車種の高騰につられてそうでない車種やグレードの価格も全体的に上がっていると思います。そのため、当時の車が好きな日本人が買いにくい価格相場になってしまっています。

一方、程度が良くなく安い車というのは海外に輸出で流れてしまいますので、最終的に国内に残るのは高いけど程度が良い車になるというメリットも実は存在しています。個人的にはそこそこの程度で安いスポーツカーがあれば嬉しいのですが、今のところそういった車は残りそうにありません。

25年ルールにない車も高騰している?

実はR34スカイラインはまだ25年ルールにかかっていません。しかしながら価格はどんどん上がっていっています。

理由として考えられるのは単純に生産終了かつ人気の車種で相場が上昇傾向にあるということに加えて、投資の様に今の安いタイミングで購入しておいてストックし数年後の高騰した時に売りさばくという事を考えている業者やお金持ちが存在していると思います。10年ほど前まで格安だった中古ポルシェが資産価値を見出され、いまや当時からは考えられない価格を付けられていることを考えても不思議ではありません。

以上が25年ルールに付随する話題でした。当時の車が大好きな人間としては国内で安く買えなくなったのは正直言って大ダメージです。当時は程度が悪いR32GT-Rが100万程度で買えたので買っておけばよかったと本当に後悔しています。今のところ、こういったブームが衰えるような感じはありませんので、もし当時の車が欲しいと思っている方は相場を良く見て、買えるタイミングで手に入れましょう。それではこの辺で(^^)/~~~

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