【試乗記】E11ノート

今回の試乗はE11ノート。

日産は昔から流用パーツが多く「この瞬間が日産だね」と言われるぐらいでした。私が乗っていたローレルもブレーキはスカイラインのR33がポン付け、デフはシルビアのがポン付けと事あるごとに様々な車からのパーツがついてしまうんですよね。最終的には見た目はローレル中身はクォーターみたいな状態にまでなってしまったぐらいですからさすが日産です。

しかし、今の日産車に対して私は「この感じがマーチだね」と言ってやろうと思います。ノートやティーダなどの車に乗るとすべてがマーチベース。マーチより価格帯の上の車はマーチに毛を生やしたような内装になっています。

シートの見た目を良くし、チープなメッキリングをつけたり、上質な小物いれを増やしたりといった感じですかね。マーチはチープなベージュだったから、ちょっと上の車は上質に見える黒にしよう。プラスティックを叩いたときの音をもっと上質に・・・とか社内会議ではやっているのでしょうか?

さて、そんな可もなく不可もないこの車ですが最近の流れとして欧州車のような操作感を出そうとしていますね。特にそれが感じられるのがボタンや指示器で欧州車のようなカチッとした印象を受けました。今までの日本車ではプラスチッキーなカチカチやがちゃがちゃした操作感でしたが、コクッコクッといったしっかりした操作感、質感になっています。

コンパクトでもこの操作感が出ているということは日本車全体で質感が上がっているのかもしれません。二番煎じでもいいものを取り入れるところは評価できます。この操作感があるかないかで結構質感を左右する点ですからね。

ですが今現在指示器の質感をわかる人はいるのでしょうか?なんたって最近では右折帯に入るときに指示器を出せない人が多いのでせっかくの操作感も台無しです。多分馬鹿なんですよね。まずは、ノートに乗る前に「指示器」を覚えてくだちゃいね。

実際運転してみて一番感じたのは現代ののCVTはとってもイイということ。私のようにギアを自分で選んだり、ギアのつながりといったメカニカルな部分を感じたい人間にはつまらないと思いますが、誰がアクセル踏んでもストレス無くATのような段つきを出すこともなく走っていくことが出来ます。

リバティに乗っているような初期型のCVTは酷かったですがこれはかなりの進化ですね。中途半端なAT車よりもエンブレも良く効いて安全だと思います。

また、マーチよりも遮音性を上げてあるのか、エンジン音が室内に入り込みにくくなっているようです。マーチよりも落ち着いて、ちょっと上質な車が欲しいのならノートも購入ラインにあがってくることでしょう。

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