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KIRINの最近話題になっているCMをご存知ですか?

あの「一杯目はビールから、一杯目はチューハイに!」「チューハイ部門の謀反だ」なんていうやつです。

これは実に理に適っているカシコイ戦略なのです。

一見、一杯目はビールからチューハイへなんてCMしちゃったら社内でカニバリゼーション(共食い)を起こしてしまうのでは?なんて思いますね。なんたって主力はビールなのですから。

しかししかし、超単純な例を使ってよ~く考えてみましょう。

現在、ビールの売り上げが50億、チューハイの売り上げが20億だったとしましょう。

そして、今回の謀反キャンペーンでビールの売り上げがダウンして45億、チューハイの売り上げは上昇して30億になりました。

主力のビールの売り上げがダウン。これは痛い・・・でしょうか?

確かに部門ベースでは痛みがあるでしょうが、企業全体ではトータル売上高が70億から75億へと売り上げを上昇することに成功しているわけですね。

売り方を変えただけで5億もの売り上げがあがっちゃうのですよ。

超ナイスな経営判断としか言いようがありません。

これは、いわゆる全体最適という考え方です。

最近の会社は様々な部門が一つの会社のように行動しているので、売り上げも部門ベースで考えがちになってきます。しかし、部門はあくまでも会社全体の一つ。全体を見渡し、企業全体に利益がもたらされるような経営判断をしなければなりません。

今回の例でいえばビール部門の売り上げが下がる、カニバリゼーションが起こる可能性もありました。ですが、全体で判断すればビール部門の売り上げ低下はユーザーも固定的で飽和状態であることから一過性で大きなダメージはないだろう。一方チューハイはまだまだ浮遊ユーザーも多く獲得できるユーザーも多くなりそうと考えられたのでしょうね。

企業が気にすべきは企業全体の売り上げがどうなるか?なわけです。

あと、大題的にCMを打てば、ビールが苦手な人も気軽に一杯目からチューハイを飲めるようになり気分よく飲み会に参加できるということからも売り上げに貢献するかもしれません。これは憶測ですけれどね~。

全体最適をするときには自社が何の会社だったか?何を主力としているか?を考えなければなりません。KIRINが自社をビールの会社と定義していればビール部門を低下させるようなことはしなかったのではないでしょうか。しかし、KIRINはアルコール飲料の会社、飲料水の会社なわけです。すると今回の対応はGOになるのでしょうね。